笠間の暮らし・文化・観光・農業 etc。
みんなで発言する、発信する、
Craft Council(クラフト・カウンシル)。

奥の院 稲田姫伝説の好井

DATE:2019.12.10

NAME:currywinwin

稲田神社の奥の院にやってきました。

神社から少し離れた山中にあります。専用駐車場はありませんが、奥の院をお守りされているお宅のご配慮で駐車できる旨のご案内があります。

稲田姫の別名は奇稲田姫クシナダヒメ。ヤマタノオロチ退治のお話で有名なスサノオノミコトの奥さんです。

磯蔵さんにお聞きした稲田姫降臨伝説の「好井」が見えてきました。

昔、若者が好井の清水を汲みにきたところ、美しい姫が現れて「私は長い間ここを守っているスサノオノミコトの妻の稲田姫です。どうか父母の祠と我々夫婦の宮を建て、好井の水と三田のお米で酒を作って捧げてください。」とお告げがあったそうです。

社殿向かって左手には三枚の小さな棚田があり、湧水がこぽこぽと音をたてて流れています。好井はしめ縄が張られた木立の中、厳かな雰囲気で、深い緑色を称えています。

境内脇には小さなお稲荷さんがあって、お祀りした奇石の両脇では叢から狐がちょコンと顔を出しています。

鬱蒼と木々が生い茂る稲田山の中腹には小さな社殿がみえます。時が止まっているかのような、原始的なムードが漂います。雨が降り続いた後の夕方近くで、お参り日和ではなかったのですが、若い女性二人にお会いしました。以前一度参拝して、とてもパワーを感じたので再訪されたとのことでした。

社殿への階段は急で幅が狭く、散り積もった枯れ葉が雨に濡れて滑りやすくなっていました。また改めてお参りすることにしましょう。


所在地■茨城県笠間市稲田763
交通■電車 JR水戸線稲田駅から徒歩約15分
■車 北関東自動車道笠間西ICから国道50号を水戸方面 約5分

位置情報

マップを拡大してみる

同じカテゴリの記事

天狗にさらわれた少年 寅吉くんのそ・の・後②

寅吉くんの晩年のお話が続きます。 雲間から時おり日が差して、十三天狗の祠が明るく輝きます。 野鳥が沢山集まってきて、さえずりがとても賑やか。 お話を聞きにきたのかな。

稲田神社 稲田姫 出雲の神々の古社

稲田姫をお祀りする稲田神社を訪ねてみました。冷たい風が吹く秋の午後。

稲田禅房 西念寺 親鸞聖人縁の古刹

国道50号のすぐ脇にある西念寺、境内に入ると往来の喧騒はどこへやら、不思議なほど静か。 長い参道を進み、鎌倉~室町の創建と云われる茅葺きの山門をくぐると、荘厳な本堂とイチョウの大樹が見えてきます。

滝入不動尊 イノシシの天国

民話や伝承からインスピレーションを受け制作をされている陶芸家の高橋協子さん。ある日、光輝く『滝入不動尊』のお写真を見せていただきました。まるでジブリの世界、早速行ってみました。

師走の門前通り お稲荷さんそぞろ歩き

師走の門前通り、今日はひっそり。 でも、お稲荷さんではお正月の準備が始まっていて一年で一番賑やかな時を迎える緊張感も感じられます。そば処つたやさんであつあつの鴨南そばを食べた後、門前界隈をそぞろ歩きしました。

酒にしめ縄ってなんぞや? 磯蔵酒造

仔猫神の生みの親、陶立体作家の田崎太郎さんは「磯蔵酒造はパワースポットだと思います。」と楽しそうにおっしゃる。 密かに五代目蔵主の磯貴太さんのお顔(眉毛と目の辺り)がパワスポめいていると思っていたので、後押しをいただいた感じで恐るおそる行ってみました。 仔猫神と「てくてく」ライターのmkさんも一緒です。 磯蔵酒造は江戸末期から続く酒蔵。門にはキュートな狛犬さん。 『酒は人ありき。』をモットーに『米の味と香りのするライスィーなお酒』を目指して酒造りをされています。

天狗にさらわれた少年 寅吉くんの そ・の・後①

天狗にさらわれた少年、寅吉くんは何てったって岩間のアイドル。 晩年は風呂屋になったって噂を聞いたけど、ちょっと腑に落ちない… 気になった高橋協子さんの探究心が、天狗のご縁を呼び、寅吉くんのその後を紐解いていきます。

天狗の種類って? 光立つ長楽寺

長楽寺の創建は天長元年(824年)時代を語る清々とした様式美。 「光の柱が立っているというお話もあります。雨の日でもきれいな写真が撮れるんです。」と高橋協子さん。心がほぐれていきます。話がはずんで、ついつい長居しました。